庭の木が大きくなりすぎた時の対処法2個!シンボルツリー
庭の木が大きくなりすぎると、隣近所に迷惑をかける恐れがあります。また、大きくなった木は影を作るため、自宅が暗くなる点もデメリットです。
今回は、庭の木が大きくなりすぎた場合の対処法を解説します。
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大きくなりやすい庭木の種類
木は種類によって特徴が異なり、高さや幹の太さなども違います。木を植える際は、成長度合いを踏まえて検討することが肝要です。
たとえば、サクラ、アカマツ、ケヤキ、クヌギ、クスノキ、イチョウ、メタセコイア、ポプラなどは大きくなりやすい樹木です。
こうした樹木を植える場合は、剪定することを前提に選ぶ必要があります。また、果樹も背が高くなりやすいため注意しましょう。
庭に果樹を植えたいと思っている人は、地面に直接植えるのではなく、プランターを活用することをおすすめします。
プランターや鉢を使うと、果樹が育ちすぎずコンパクトにまとまり、成長しすぎないため安心です。ただし、直植えした場合よりも果実の量が少なくなる点はデメリットといえます。
庭の木が大きくなりすぎた時の対処法2個
強剪定
強剪定とは、名称の通り力強く思い切った剪定をすることをいいます。
たとえば、大きくなりすぎて太くなった枝を短くカットしたり、複数の枝や芽を切り落としたりする作業は強剪定です。
これに対して、木の形を枝の先をカットしたり芽を残したりして、木の形を崩さずに整える方法を「弱剪定」といいます。
強剪定の作業方法には、例えば「切り戻し」という切り方があります。
長い枝やはみだした枝を切って見た目を整える方法が「切り戻し」であり、大きくなった木の高さを抑えるのに役立つ手段です。
ただし、大胆にカットするため切り口が大きくなり、木にストレスがかかります。木の状態が悪く弱っていた場合、ストレスがかかると回復せずに枯れてしまう恐れがあるため注意が必要です。
また、切り方によっては木の見た目が悪くなり、庭の景観を乱すケースも少なくありません。
芯止め
高くなった庭木の成長点を剪定する手段を「芯止め」といいます。成長点の剪定によって成長が止まり、木の高さが大きくなりすぎるのを防ぐことが可能です。
庭木の高さを抑える方法としては、強剪定より芯止めを行うケースが一般的でしょう。
芯止めをする際に切り落とす枝を「主幹」といいます。主幹は、細胞分裂が活発な箇所で枝を上へと伸ばすポイントです。枝先が分かれている場合は、中央の枝が主幹となります。
成長力の高い主幹を切り落とすことで、木全体に栄養を回します。芯止めで使うアイテムは、太枝切りバサミや剪定ノコギリなどです。
太枝切りバサミは、高い位置の枝を切り落とすのに役立ちます。ただし、アイテムによって最大切断径が異なるので、芯止めをする木に適した径のものを選びましょう。
太枝切りバサミで対応できない枝は、剪定ノコギリを使って切り落とします。刃渡りの長さが幹の直径の3倍以上あるアイテムを選ぶと、スムーズに作業することが可能です。
いずれも刃物であり、DIYや庭作業に慣れていない人が使うと怪我をする恐れがあります。無理をしないように、十分注意して作業しましょう。
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・剪定バサミのおすすめ人気ランキング
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芯止めのやり方・手順
ステップ①希望する高さを検討する
芯止めをする際は、はじめに希望する木の高さを検討する必要があります。
芯止めの位置に悩む場合は、庭作業しやすい高さに調整するとよいでしょう。
ステップ②主幹を切り落とす
芯止めの位置が決まったら、作業しやすいスペースに脚立を立てて主幹を切り落とします。
不安定な場所に脚立を立てると怪我をする恐れがあるので、十分注意してください。
ステップ③幹の切り口に癒合剤を塗る
主幹の切り落としが終わったら、切り口に癒合剤を塗布しましょう。塗布する際は、刷毛を使って作業して塗り残しがないように留意する必要があります。
万が一、塗り残しがあると癒合剤の効果が弱まるので、切り口全体にまんべんなく塗りましょう。癒合剤が乾燥して固まったら、芯止めの作業は完了です。
ステップ④庭木の見栄えを整える
芯止めが終わったら、伸びすぎた枝を切り落として庭木の見栄えを整えましょう。また、剪定した枝や幹を放置すると虫が湧く恐れがあります。
伐採後は、トラブルを避けるためにも自治体のルールに従って速やかに枝や葉を処分しましょう。
芯止めの時期
芯止めは、木が成長期に入る前のタイミングを狙って行うと効果的です。木の種類を大きく分けると「落葉樹」と「常緑樹」に分けられます。
ハナミズキやイチョウなどの冬に葉を落とす落葉樹は、12〜2月ごろが芯止めに適した時期です。
一方で、シマネトリコやキンモクセイなどの一年中葉を落とさない常緑樹は、3〜5月が適しています。
いずれの種類も7〜8月ごろは成長期にあたり、芯止めには向いていません。ただし、木が高くなりすぎて困っている場合は、時期を選ばず速やかに芯止めをする必要があります。
芯止めを行う時の注意点3個
1. 芯止めに適した位置で切る
基本的に、芯止めにおいて切り落とす高さに決まりはありません。しかし、庭木の状態によっては、あまり低い位置で切ると弱って枯れてしまう恐れがあります。
また、低く切りすぎたことで見栄えが悪くなるケースも少なくありません。芯止めをする際は、木の状態や他の植物とのバランスを踏まえたうえで、適した位置に決めましょう。
併せて、庭作業しやすい位置をイメージしながら切り落とす高さを検討することも大切です。あまり高い位置に設定すると、普段の作業がしにくくなります。
芯止めした後の状況も踏まえながら、適した位置を定めましょう。
2. 近隣に配慮して作業する
芯止め作業をする際は、枝や幹、葉っぱなどを切り落とします。これらが近隣の家に落ちたり、風で飛んでいったりすると迷惑がかかるため注意が必要です。
また、道路や周辺に枝葉が散乱すると通行の邪魔になるでしょう。芯止めがきっかけでご近所トラブルに発展する恐れも考えられます。
こうしたトラブルを避けるためにも、芯止めをする際は周囲に配慮することが肝要です。
例えば、作業前には近隣に一声かけるほか、作業後は清掃を徹底して行い、枝葉が残らないように留意しましょう。
3. 自分で作業できない場合はプロに頼む
芯止め作業は、手順さえ守れば自分で作業することも可能ですが、知識やノウハウがないと失敗する恐れがあります。
例えば、癒合剤の塗布が甘かったり切り落とす場所が悪かったりすると、庭木が枯れるリスクがあります。
また、高所作業になるほか、刃物を扱うため1人で十分に注意しなければなりません。自分で芯止めをする場合は、1人ではなく必ず2人以上で作業しましょう。
作業が困難と判断した場合は、植木屋や庭師などのプロに依頼することをおすすめします。
※エコリサイクルセンターでは、中国地方・四国地方・関西地方で樹木伐採や剪定などのサービスを行っています。詳細はこちらのページです。
まとめ
庭に植えた木々は、暮らしを彩る存在として役立ちます。しかし、伸びすぎて大きくなった木は、自宅だけでなく周辺の家庭や道路などに迷惑をかけるため注意が必要です。
倒れたり、枝葉が落ちたりする前に、強剪定や芯止めをして対処しましょう。自分で作業ができない場合は、プロに依頼したほうが賢明です。